丁代表は24日の議員総会で、「これまで直接対応は自制してきたが、党にきずをつけ、党代表であるわたしに対するとんでもないねつ造、名誉棄損という事態となり、黙認することはできないと判断した」と述べた。公の場で事件に関連する発言をしたのはこれが初めてで、自身と、同党の韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相の潔白を重ねて強調した。
これまで事件に関し沈黙を守っていた丁代表が、静観から強硬対応に方向転換したのは、現状を放置していては疑惑が増幅するうえ、来年の統一地方選挙を前に、党と個人が受ける政治的打撃は少なくないと判断したためとみられる。
丁代表はまた、自身の側近が郭元社長から2万ドル(約182万円)を受け取ったと一部メディアが報じたことについて「事実無根、でっち上げ、確実な名誉棄損だ」と強く否定し、法的対応に出る考えを示した。また、この時期に韓元首相が引き合いに出された本質は、来年の地方選挙にあり、自身の名まで挙がったのは、野党攻撃の工作だと主張した。
韓元首相に大韓石炭公社社長任命に便宜を図るよう頼み5万ドルを渡したとされる郭元社長は、検察に対し、当時、産業資源部長官だった丁代表から同部第2次官を介し、大韓石炭公社社長に志願するよう勧められたと供述している。
郭元社長は、当時、産業資源部の石炭公社社長第1候補に推薦されており、任命はされなかったものの、翌年に同部傘下の公営企業・韓国電力の子会社社長に就任した。検察は、韓首相が2006年12月に首相公館で丁代表、郭元社長らと会い、丁代表に対し、郭元社長に便宜を図るよう話したと見ている。
一方、韓元首相は、24日に自身のブログで「これまでの人生で経験したことのない、荒唐無稽(むけい)な出来事だが、神が与えた試練の意味を考え、堂々としていたいと思う」と心境を述べている。
Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0