平壌入りし、記念撮影するボズワース代表(左から4人目)一行(8日撮影)=(EPA=聯合ニュース)
平壌入りし、記念撮影するボズワース代表(左から4人目)一行(8日撮影)=(EPA=聯合ニュース)
【アトランタ22日聯合ニュース】ボズワース米特別代表(北朝鮮政策担当)が今月初めに訪朝した際、金正日(キム・ジョンイル)総書記にあてたオバマ大統領の親書を北朝鮮側に渡したと伝えられ、金総書記の出方に注目が集まっている。
 米誌タイムは22日付の電子版で、オバマ大統領の親書に対する金総書記の返書内容を推測した。
 文面は、「推測で構成された返書」となっている。このなかで、金総書記はまずクリントン元大統領、ブッシュ前大統領に続き、米大統領から3回目の親書を受け取ったことに感謝の意を表明。一方で、これら親書はいずれも、北朝鮮が開放し経済的利益と新たな貿易関係を手にしてワシントンから外交的に認められる道に出るか、核開発を続け孤立と窮乏の道を歩み続けるかという、歴史的な選択を迫っていると指摘する。
 その上で、「わたしはオバマ大統領の提案にあった孤立と窮乏の道を選び、特に何よりも核開発を選ぶ」と明示。世界で最も貧しい北朝鮮は貧しさから脱する必要があるが、何よりも重要なことは北朝鮮社会の統制であり、これは父親である故金日成(キム・イルソン)主席だけでなく、自身の後継者に決まった三男ジョンイル氏にとっても同様だと説明する。先ごろ突然デノミネーション(通貨呼称単位の変更)を断行したことも、統制を強化する意味があったためと主張する。
 続けて、米国は中国を通じ北朝鮮に制裁を加えたいだろうが、1990年代に北朝鮮で発生した大飢饉(ききん)で、多くの住民が中国に脱北しており、これと類似の事態が発生することを望まない中国は、米国の要請を受け入れないだろうと皮肉っている。
 最後に、オバマ大統領が提案した非核化、経済的支援、外交関係樹立という3段階のアプローチ法に対し、まず北朝鮮の認定と関係正常化を行うよう「逆提案」を持ち出す。米朝関係正常化後に経済支援と発電所建設支援を行い、そうした努力から信頼関係が築かれれば、北朝鮮の核廃棄に対する協議を始めることができるとの主張が中心となるだろうと、タイム誌は述べている。
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