【ソウル21日聯合ニュース】サッカーグラウンドの約48倍の広さで、公示地価が88億9000万ウォン(約6億8255万円)余りに達する旧朝鮮総督府名義の土地が、国庫に帰属された。
 国家機関の親日反民族行為者財産調査委員会によると、帰属されたのは釜山市江西区大渚1~2洞の「大渚地区」一帯にある農地34万5934平方メートル(44筆地)。これまでにも政府が日本植民地時代の朝鮮総督府名義で残る土地を回収したケースはあったが、これほど大きく、価値のある土地が発見されたのは初めてとなる。
 この土地は国有地とされ、農民が政府に占用料を支払い農業を行っていた場所だが、すべての土地台帳に総督府の土地と登録されている上、取引ベースの資料となる登記簿にも、このうち42筆地の所有主が総督府と記載されている。
 委員会関係者は、これまでに回収した日本人関連の土地はほとんど価値のない場合が多かったが、こうした大規模で地価が高い土地が見つかり驚いていると述べ、「土地上の日帝の残滓(ざんし)を清算するという面で意義が少なくない」と説明した。
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