韓明淑元首相=(聯合ニュース)
韓明淑元首相=(聯合ニュース)
【ソウル16日聯合ニュース】韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相の収賄疑惑を捜査しているソウル中央地検は16日、韓元首相が2度にわたる出頭要請を拒否したことから、逮捕状を取った。
 検察は、韓元首相が2007年に郭泳旭(クァク・ヨンウク)元大韓通運社長(拘束・起訴済み)から人事に便宜を図る見返りに5万ドル(約449万円)を受け取ったとみて、容疑を裏付ける証拠の確保に力を入れてきた。
 韓元首相に対しては、11日と14日に被疑者として検察に出頭し調べを受けるよう求めたが、韓元首相が応じなかったため逮捕状請求に向けた法理検討を進めてきた。検討の結果、これ以上出頭を要請することにあまり意味がなく、逮捕状発付に必要な犯罪情況が十分確保されたと判断し、逮捕状請求に踏み切った。
 検察は韓元首相を聴取せずに在宅のまま起訴する案も検討したが、現在別の事件で違法資金授受容疑が持たれている与党議員に対する聴取との公平性や、政治家に対する捜査で当事者の出頭・聴取を放棄した前例を残すことはできないとの点を考慮し、逮捕状の請求を決めた。
 刑事訴訟法では、被疑者が正当な理由がないまま出頭要請に応じない場合は逮捕状を取り、身柄を確保するなどの強制手段に踏み切れるが、韓元首相に対してはそうした手順を踏まず、逮捕状を根拠に自ら出頭するよう圧力をかけるとみられる。
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