USTRのカーク代表=(聯合ニュース)
USTRのカーク代表=(聯合ニュース)
【ワシントン15日聯合ニュース】米通商代表部(USTR)のカーク代表は15日、自動車貿易など韓米自由貿易協定(FTA)の懸案解決に向け努力していると述べ、韓国側とも同問題に対する交渉を行う可能性を示唆した。
 カーク代表はこの日、ワシントンで開かれたアジア太平洋経済協力に関する討論会での演説後に記者らと会い、「われわれは議会やほかの行政官庁とFTAの懸案を突破するため努力している。こうした問題が解決すれば、金宗フン(キム・ジョンフン)通商交渉本部長と協議するだろう」と述べた。
 また、先の韓国と欧州連合(EU)のFTA妥結が、米国側にやや緊迫感を与えているとし、「われわれは米国がさらに不利になることを望んでいない」と話した。
 カーク代表は、韓米FTAは価値ある協定だが、オバマ大統領がこれを修正すべきだと明言しており、自動車をめぐる争点の解決が進展の前提になると指摘した。ただ、こうした争点を解決し、来年に韓米FTAの批准同意案を議会に上程できるかについては解答を避けた。
 一方、カーク代表は討論会で、オバマ大統領がシンガポールで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で提起した「環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)」の未来ビジョンを説明。シンガポール、チリなど4カ国で構成するFTAとなるTPPについて、韓国、日本、マレーシアの参加を求めた。
 また、オバマ政権はすでにアジア・太平洋の未来ビジョンを実現するため努力しているとし、まずは韓米FTAを議会に上程できるよう、とりわけ自動車と牛肉貿易問題などの懸案解消に向け努力していると語った。

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