【ソウル16日聯合ニュース】韓国の個人と家庭が負担する医療費が、主要先進国を上回る勢いで増していることが分かった。
 保健福祉家族部が16日に明らかにしたところによると、1991年以降の国内総生産(GDP)に占める国民医療費の増加率は、韓国が平均2.8%と、経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で最も高かった。韓国の次が英国(2.1%)、日本(1.9%)、米国とフランス(各1.6%)、ドイツ(0.5%)などの順で、OECD平均は1.6%だった。
 国民医療費の対GDP比の増加率を特に2003年からの5年間でみた場合、韓国は5.1%でOECD平均(1.4%)の3.6倍に達している。この期間、韓国はGDP増加率が5.7%だったのに対し、国民医療費の増加率は10.9%と2倍以上だった。高齢者人口が増え、健康保険の保障範囲が拡大したためと考えられる。
 しかし、韓国の国民医療費の対GDP比は先進国に比べると低いほうだ。2007年現在、韓国の国民医療費支出は総額61兆3000億ウォン(約4兆7067億円)でGDPの6.8%にあたる。一方、米国は16.0%、フランスが11.0%、ドイツが10.4%、オランダが9.8%、スウェーデンが9.1%、英国が8.4%で、韓国を大きく上回る。
 保健福祉家族部は、韓国のGDPと国民医療費が現在のような速度で増加し続けると仮定した場合、営利医療法人が導入されないとしても、国民医療費の対GDP比率は2015年か2016年には10%台まで上がるとみている。

Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0