「ネーション」などのタイ紙と外信が報じたところによると、北朝鮮製武器の最終目的地はウクライナで、一部はスリランカや中東に送られる貨物だった。また、この貨物機で過去3~4回にわたり、北朝鮮から同様の貨物を運送したとする操縦士の供述も確保された。
再給油のため同空港に着陸した貨物機には、ベラルーシ出身の操縦士1人、カザフスタン出身の乗務員4人の計5人が搭乗していた。タイ警察側は、「さらに調べるため乗務員の拘置延長が必要だとする要請を裁判所が受け入れた。拘置期間は最長84日まで延長できる」と伝えた。
乗務員らは警察の調べに対し、飛行スケジュールに関しては自白したものの、「原油採掘設備が積まれているものと承知していた」として違法な武器輸送の疑いについては全面的に否認している。
一方、タイのカザフスタン大使館は、同日200万バーツ(約535万円)の供託金を支払い5人の保釈を申請したが、裁判所側はこれを棄却した。
事件と関連し、米国務省のケリー報道官は14日の定例会見で、北朝鮮が国連安全保障理事会の決議に背き兵器を輸出したものとみなし、これを安保理傘下の対北朝鮮制裁委員会に報告することになるだろうと述べた。委員会はこうした事件を調査し、適切な措置を取る権限を持っていると説明している。
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