【ソウル14日聯合ニュース】関税庁が14日に公表した11月の輸出入確定値によると、同月の輸出は340億8000万ドル(約3兆260億円)で前年同月に比べ18.1%増加、輸入も294億6000万ドルで同2.1%増えた。昨年11月の世界金融危機発生後では初めて、輸出入がそろって増加した。
 貿易収支は黒字46億2000万ドルと、今年2月から10か月連続で黒字となった。
 輸出は、輸送装備部門で自動車(マイナス11.6%)と船舶(マイナス7.1%)が前年同月より少なかったが、電機・電子製品で半導体(85.2%)と液晶装置(64.2%)、家電製品(58.7%)が大きく伸びた。輸入は景気回復への期待感から消費財(10.8%)と資本財(18.6%)が増加に転じ、原材料の減少率6.8%と1けた台にとどまるなど、全体として今年初のプラスを記録した。
 1~11月の累計では、輸出が3275億ドルで前年同期を17.1%下回り、輸入も2898億ドルで29.1%減少した。貿易収支は377億ドルの黒字。
 11月の輸出入を地域別にみると、米国向けの輸出は35億ドルで前年同月比20.1%、輸入は27億ドルで27.1%、それぞれ減少し、貿易収支は8億ドルの黒字だった。欧州連合(EU)に対しては、輸出が29.4%増の44億ドル、輸入は22.1%減の30億ドルで、黒字13億ドル。中国への輸出は10.5%減の81億ドル、輸入は32.5%減の50億ドルで、32億ドルの黒字と集計された。
 一方、日本と中東に対しては赤字を計上した。日本向け輸出は21億ドルで24.9%、輸入は44億ドルで22.6%減少し、23億ドルの赤字だった。中東へは輸出が10.9%減の20億ドル、輸入は42.9%減の55億ドルで、赤字額は35億ドルだった。
 関税庁は、12月も輸出入の増勢は続き、貿易黒字は40億ドル前後になると見込んでいる。通年の黒字幅は400億ドルを上回り過去最大を記録し、黒字基調は来年も続くとの見通しを示した。

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