共同対策委会議に先立ち行われた記者会見で柳時敏元保健福祉部長官(左)と話を交わす韓明淑元首相=11日、ソウル(聯合ニュース)
共同対策委会議に先立ち行われた記者会見で柳時敏元保健福祉部長官(左)と話を交わす韓明淑元首相=11日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル11日聯合ニュース】ソウル中央地検は賄賂(わいろ)授受の疑いについて聴取するため、韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相に11日午前11時に被疑者として出頭するよう要請したが、韓元首相はこれに応じなかった。
 検察は、韓元首相が巨額の裏金をつくったとして拘束・起訴した郭泳旭(クァク・ヨンウク)元大韓通運社長から、5万ドル(約440万円)を受け取ったものとみて調べている。
 韓元首相は「韓元首相政治工作粉砕共同対策委員会」とともに11日午前10時に記者会見し、「このまま見過ごすことはしない。これを機に、すべての人生を賭けて捜査機関の違法行為と工作政治に立ち向かう」と述べ、検察の出頭要請に応じない意向を明らかにした。検察は被疑事実の公表など捜査の適法性や手順の正当性を守っていないと主張し、真実を明らかにする考えならば、その過程もまた適法でなくてはならないと述べた。
 一部メディアが自身の被疑事実を報道したことについては、検察が同日の出頭要請に関する情報などをメディアに漏らしたと指摘。検察はこれまでにも被疑事実をメディアに流してきており、これは明らかに違法行為だと主張した。
 共同対策委員会は、被疑事実公表と名誉棄損の嫌疑で、検察と朝鮮日報および取材記者を相手取り、民事・刑事訴訟を提起する予定だ。
 一方、検察は、韓元首相側と連絡を取り自主的に出頭するよう誘導している。2度目の出頭要請を行うことも検討していると伝えられた。

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