【ワシントン10日聯合ニュース】米国務省高官関係者は10日、ボズワース米特別代表(北朝鮮政策担当)の訪朝結果に関連し、北朝鮮は6カ国協議に復帰すると確実に約束していないと伝えた。
 聯合ニュースの記者に対し明らかにした。ボズワース代表は訪朝を終えソウルで行った記者会見で、「米朝が6カ国協議プロセス再開の必要性に対し、共通理解に達した」と述べたが、これについてこの関係者は、「北朝鮮はまだ6カ国協議復帰について『イエス』と答えていない」と話した。
 ボールは依然、北朝鮮側にあり、米国は北朝鮮の次の措置を待っていると説明した。その上で、北朝鮮が6カ国協議に復帰しなければ、ほかの6カ国協議参加国との協議を経て引き続き積極的に制裁を加える方針のため、結局は北朝鮮も復帰に同意せざるを得ないだろうとの見通しを示した。
 米朝対話が再び開催される可能性については、北朝鮮側が6カ国協議の再開、または別の対話の必要性を提起することもあり得るとしながら、どちらの可能性にも準備はできていると述べた。北朝鮮が後続の対話を望む場合は応じる方針であることを示唆した。
 また、ボズワース代表は北朝鮮に対し、6カ国協議への復帰と同協議共同声明(2005年)の履行を再確認する断定的な措置を取るのであれば、ほかの可能性が開かれていると述べたと明らかにした。すべては「北朝鮮次第」だと強調した。
 このほか、今回の米朝対話は全般的に米国の予想通りに進められ驚くべきことも何もなかったとし、北朝鮮からはこれといった提案がなかったことをうかがわせた。
 一方、クリントン米国務長官は同日、米朝対話の結果について「予備対話としては非常に肯定的だった」と評価した。クロアチア外相との会談終了後、記者団からの質問に答えたもので、「重要なのは今回の訪朝目的が交渉ではなく、立場を確認する対話だったということ」と述べた。米朝対話の目的が両国の立場を正確に伝え把握することにだったという点から、比較的率直に北朝鮮側の立場を知る成果があったという意味の発言と解釈される。

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