平壌空港に到着したボズワース代表(左)が北朝鮮関係者と握手を交わしている(朝鮮中央通信)=8日、平壌(聯合ニュース)
平壌空港に到着したボズワース代表(左)が北朝鮮関係者と握手を交わしている(朝鮮中央通信)=8日、平壌(聯合ニュース)
【ワシントン8日聯合ニュース】8日に訪朝したボズワース米特別代表(北朝鮮政策担当)は、平壌到着直後に北朝鮮側代表と会いそれぞれの立場を説明し合い、9日には本格的な対話に臨む。米国務省のクローリー次官補が8日の定例会見で、「訪朝期間にある重要な会談は、9日に行われる」と明らかにした。
 ボズワース代表が誰に会うことになるかはおおよそで予想しているものの、現時点で具体的ではないとした。ただ、北朝鮮側は会談準備段階で、北朝鮮政府の立場を権威をもって代弁できる高官クラスの人物が会談に出ると約束した、と説明した。
 北朝鮮が平和協定を提起する可能性について質問されると、「われわれは北朝鮮に、6カ国協議に復帰し共同声明を履行するよう促し、協議に復帰すれば多様なイシューを話し合えるという事実を明確に伝える」と答えた。平和協定問題は米国だけが当事者ではないため、多国間協議の枠組みの中で話し合うべきだと述べた。
 ボズワース代表の平壌滞在日程に関し、国務省高官は、現在の計画では10日にソウルに戻ると予想されていると述べた。状況次第で滞在が長引くこともあり得るが、現時点では分からないと答えている。
 一方、韓米経済研究所(KEI)のプリチャード所長は8日、ボズワース代表訪朝によるオバマ政権初の米朝対話を通じ、北朝鮮が6カ国協議復帰に同意したり、突破口が生まれることは期待していないと述べた。
 ブリチャード所長は先月21日から4日間、米シンクタンクの外交問題評議会(CFR)朝鮮半島政策作業班の代表団を率い訪朝しており、この日、その結果を記者会見で伝えた。北朝鮮外務省の李根(リ・グン)米州局長らは、朝鮮半島の休戦協定に代わる平和協定を米朝間で締結するよう強調したという。ブリチャード所長は、「(ボズワース代表の訪朝でも)北朝鮮は平和協定の議論を強要するだろうし、これを何度かの会談で試みるだろう」と述べた。また、北朝鮮当局者らは、ボズワース代表が平和協定に関する議論なく、ただ6カ国協議に復帰するよう圧迫しても、時間を浪費することになると話していたと伝えた。

Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0