黄長ヨプ元秘書(資料写真)=(聯合ニュース)
黄長ヨプ元秘書(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル8日聯合ニュース】北朝鮮・平壌の地下300メートルの場所に、有事の際に金正日(キム・ジョンイル)総書記ら首脳部の避難所として使える秘密トンネルが存在するとの主張が出された。
 脱北者が運営する自由北朝鮮放送によると、北朝鮮から亡命した黄長ヨプ(ファン・ジャンヨプ)元朝鮮労働党秘書は7日の同放送に出演し、平壌の地下約300メートルの場所に地下鉄とは異なる「第2の地下世界」が存在すると話した。黄元秘書は、韓国に亡命後の12年間で数え切れないほど外部講演を行ったが、平壌の「秘密トンネル」に関する言及は初めてと伝えられた。
 1973年から運行されている北朝鮮の地下鉄は地下100~150メートルの場所に作られ、核攻撃にも耐えられる超大型防空壕(ごう)として使用できるとされている。しかし、黄元秘書の主張通りなら、平壌地下鉄よりも優れた超大型「地下バンカー」がもう1つ存在することになる。
 黄元秘書は放送で、数十年前に偶然、平壌地下鉄とつながっている秘密の地下トンネルに行ってみたと明かし、地下鉄のトンネルまで降りた後、さらにその分だけ地下に降りたと回顧した。地下鉄工事責任者だった警備隊長が、兵士と学生間の暴行事件の処理を頼みながら、工事現場に招待したという。
 また、この秘密トンネルは有事の際の首脳部のための待避路で、南浦、順川などの周辺に向け40~50キロメートルものびていると証言した。特に、平壌の鉄峰山休養所から南浦港までトンネルがつながっており、そこから金総書記らが中国に逃走できると付け加えた。

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