【ソウル8日聯合ニュース】年末を迎え、自動車業界が最後の老朽車買い替え需要取り込みに乗り出す中、日本メーカーの販促競争が過熱している。中型車や準大型車の人気車種新モデルの年内発売が不可能になり、需要が旧モデルに集中する現象も見られている。競争が最も激しいのは、2.5リットルの中型クラスだ。
 業界が8日に伝えたところによると、日産コリアは2日に「アルティマ」2010年モデルの価格を、2.5リットル車、3.5リットル車ともに従来より300万ウォン(約23万円)引き下げた。デザインを変えオプションを増やしながらの大幅値下げで、予約販売に老朽車買い替え需要が殺到し、6日までの5日間で200台の契約数を記録した。年初から11月末までの両クラス合計販売台数は541台。およそ1年分の販売台数の3分の1以上が、わずか5日間で売れたことになる。

 日産関係者は、予約販売開始から2日で、展示場訪問者数が5倍、ホームページアクセスが7倍、問い合わせ電話は10倍に増えたと話す。デザインの改善以外に、3.5リットルモデルは燃費も大幅に向上するなど、機能の向上が顧客をとらえたと分析した。

 ホンダコリアも、韓国トヨタ自動車「カムリ」の国内発売後、10~11月に競合モデル「アコード」の販売台数がともに上り調子となっており、年内の駆け込み需要確保に力を入れている。今月は「CR-V」2WDアーバンと「シビック」の全モデルで、登録・取得税全額支援を行う。「レジェンド」「アコード」などは、3年後の新車価格の最大45%を中古車価格として保障する特別運用リースプログラムを設ける。トヨタの韓国進出に備え10月初旬に価格を下げた「アコード」は、2.4リットルモデルでは「カムリ」より100万ウォン高いが、販売台数を9月の102台から10月は188台、11月は125台と増やしている。

 トヨタも人気がピークに差し掛かった「カムリ」に続き、準大型のレクサス「ES350」販促を展開。12月に老朽車買い替えで同車を購入する顧客には、100万ウォン相当の給油クーポンを提供するなど、各種恵沢を掲げている。また、既存の「レクサス」所有者が同ブランド車を再購入する場合は、最大で300万ウォンまで新車購入費を支援する。

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