握手する両首脳=7日、ソウル(聯合ニュース)
握手する両首脳=7日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル7日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領は7日、訪韓しているカナダのハーパー首相と青瓦台(大統領府)で会談した。
 同席者らが伝えたところによると、両首脳は韓国とカナダの自由貿易協定(FTA)が両国の貿易と関係を一段階格上げする契機になるとの見方で一致し、交渉が進展を遂げられるよう力を合わせることで合意した。青瓦台の金恩恵(キム・ウンヘ)報道官は、資源大国のカナダと相互補完的な産業構造を備えているだけにFTAの効果は大きいとし、来年に主要20カ国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)を主宰する両国にとって、早期のFTA妥結は自由貿易に向け努力するという象徴的なメッセージになると述べた。
 両首脳は来年6月にカナダ、11月に韓国が開催するG20サミットについて、会議の成功を目指し議題設定などの準備過程で緊密に協力していくことで一致した。また、カナダに暮らす22万人の韓国同胞、年間30万人に達する両国民間の交流が関係の発展に大きく寄与していると評価し、こうした交流をさらに盛り立てていくことにした。
 李大統領はあわせて、北朝鮮核問題の一括妥結案(グランド・バーゲン)を説明し、核問題の解決に向けたカナダの貢献を評価した。これに対しハーパー首相は、韓国の立場と努力を支持すると答えた。
 気候変動への対応と関連し、李大統領は温室効果ガスの中期削減目標を紹介し、デンマーク・コペンハーゲンで近く開かれる国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)の成功に向け協力することを提案した。両首脳はこのほか、両国が「特別なパートナー関係」を持続的に強化・発展させ、理念と価値を共有する国として緊密に対話し、協力してきた点を評価した。
 一方、李大統領は会談後の記者会見で、物議を醸しているカナダ産牛肉の輸入再開問題と関連し、「韓国は源泉的に輸入するということで原則を立てている」と述べ、輸入には国民にとって非常に敏感な問題があるため、世界貿易機関(WTO)でプロセスが進められていると説明した。
 カナダ産牛肉の輸入は、2003年の牛海綿状脳症(BSE)発生を受け中断された。輸入再開をめぐり、両国は現在WTOで紛争を続けている。

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