ストライキによる首都圏電車の遅延が相次ぎ、今月6日にも多くの市民に影響が出た。竜山駅で電車を待つ市民ら=(聯合ニュース)
ストライキによる首都圏電車の遅延が相次ぎ、今月6日にも多くの市民に影響が出た。竜山駅で電車を待つ市民ら=(聯合ニュース)
【大田26日聯合ニュース】全国鉄道労働組合が26日午前4時から無期限全面ストライキに突入した。鉄道労組のストは9月8日と今月5~6日に続き、ことしだけで3度目。
 労組側は、労使交渉を進めてきたなかで、コレール(韓国鉄道公社)が団体協約の取りやめを通知してきたため、スト突入が避けられなくなったと述べた。コレール側が賃金削減、成果制年俸、定年延長のない賃金ピーク制など8項目におよぶ賃金改悪案や、定員維持に向けた協議権の削除、1人勤務を認める勤務体系変更など120の過度な団体協約改悪を要求していると主張している。
 一方、コレールは、団体協約中止を機にストを開始したという労組の主張は名分にすぎないと否定している。労組は21日の闘争指針で、すでに26日からのストを予告していたと説明した。また、団体協約の中止は不当な要求を続ける労組に対抗するため、致し方ない選択だったと強調した。
 コレールはストに備え、25日から非常輸送対策本部を稼動。必須維持要員(9675人)のほか、約5500人の代替要員を投入している。ただ、合計しても平常時(約2万5450人)の59%程度にすぎず、高速鉄道(KTX)や一般列車、首都圏電鉄、貨物列車などの運行に一部支障が生じるのは避けられない見通しだ。
 コレールはKTX、セマウル、ムグンファ、通勤型列車など旅客列車は通常通り運行する方針だ。ただ、首都圏電車は出社時間帯(午前7~9時)は100%、退社時間帯(午後6~8時)は90.3%、その他時間帯は81.5%の運行とする。
 貨物列車の運行数は、スト初日の同日、平常時の300本から4本(1.3%)に減っている。

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