フォーラムで発言する韓悳洙駐米韓国大使=23日、サンフランシスコ(聯合ニュース)
フォーラムで発言する韓悳洙駐米韓国大使=23日、サンフランシスコ(聯合ニュース)
【サンフランシスコ23日聯合ニュース】韓悳洙(ハン・ドクス)駐米韓国大使は23日、韓米自由貿易協定(FTA)は両国の経済関係に新たな転機をもたらし、双方の経済発展と交流拡大に非常に重要な役割を果たすだろうと述べた。米カリフォニア州サンフランシスコで地元経営団体「BAY AREA COUNCIL」が主催したフォーラムに出席し、韓米FTAの速やかな施行を促すとともに、北朝鮮の核問題など懸案について説明した。
 この団体は、サンフランシスコとシリコンバレー地域のビジネスコミュニティの利害を代弁する組織で、275社以上の最高経営責任者(CEO)などが参加・後援している。この日のフォーラムには地域の有力企業や団体の代表70人余りが出席した。
 韓大使は、韓国と欧州連合(EU)間のFTA、韓国とカナダ間のFTAは相当の進展を見せていると述べた上で、「韓米FTAは両国の経済交流拡大と相互理解に大きく寄与できる。これは韓米の企業家が把握した主要統計指標でも裏付けられている」と紹介した。FTAは米国の輸出と米国内の雇用創出などに大きく貢献する契機になると強調した。
 また、米政財界の一部では韓米FTAに関し相当な「誤解」があるようだとし、FTAを速やかに施行するには、カリフォニア州議会など米政財界関係者に対する積極的な説明と説得が必要だとした。
 フォーラムに出席した米大手エネルギー企業、シェブロンのワース副社長は、韓米FTAと関連し、米政府と議会に速やかな施行を促す動きが起きていると述べながら、フォーラムは韓米経済的関係に対する理解と認識を広める場だったと評価した。
 一方、韓大使は北朝鮮の核問題と関連し、オバマ大統領の訪韓などを通じ、韓米は6カ国協議枠組みでの核問題解決原則に共感したと説明。対北朝鮮制裁だけが唯一の手段ではなく、韓米両国は同問題を解決するため、積極的な協調体制を維持するだろうと見通した。
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