インドネシアの少数民族チアチア族=(聯合ニュース)
インドネシアの少数民族チアチア族=(聯合ニュース)
【ソウル24日聯合ニュース】ハングルを公式文字として採択したインドネシアの少数民族チアチア族が、来月ソウルを訪問する。ソウル市と訓民正音学会は24日、インドネシアの南東スラウェシ州・バウバウ市(ブトン島)市長ら10人余りの訪問団が文化交流拡大などのためソウルを訪問する予定だと明らかにした。
 訓民正音学会は、バウバウ市と韓国センター設立に向けた了解覚書(MOU)の締結を進める予定だ。韓国センターはハングル・韓国語教育だけでなく、チアチア族の各種口伝資料を文書化する作業の中心的役割を担う。チアチア族の招請を共同で進めたソウル市も、バウバウ市と文化・芸術交流拡大に向けたMOUを締結する予定だ。
 バウバウ市長は、韓国センターの設立とソウル市との交流協力拡大に前向きな姿勢を示したと伝えられた。チアチア族がハングルを公式文字としたのを機に、都市姉妹締結など文化交流を通じ、韓国の発展経験を学びたい考えを9月に示している。
 訪問団は訪韓中、ソウル・光化門広場の地下にあるハングル展示館「世宗物語」を観覧するほか、主要観光地をめぐる予定だ。
 ハングル学界関係者は、「ハングルの普及は初期段階なので、解決しなければならない問題は多い。ソウル市とバウバウ市が友好関係を結ぶなど交流を拡大していけば、ハングル普及に役立つ」と期待をかけている。
 チアチア族は、表記する文字を持たない人口8万人の少数民族。先ごろ独自の言葉チアチア語を表記する公式文字にハングルを採択した。バウバウ市はブトン島の最大都市で行政中心地でもあり、チアチア族6万人が居住している。
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