サイパンで男が銃乱射し4人殺害、韓国人6人負傷

【ソウル20日聯合ニュース】米自治領サイパン島で20日、身元不明の男が韓国人を含む観光客に向け銃を乱射し、4人が死亡、8人が負傷した。韓国当局は、韓国人6人が負傷したとみて、詳しい事件の経緯と被害状況の確認を進めている。
　外交通商部関係者が聯合ニュースの電話取材で明らかにしたところによると、現地時間午前11時ごろ、観光地「バンザイクリフ」付近で男が不特定多数の観光客に向け、銃を十数発乱射し、逃走した。韓国人観光客5人と韓国人ガイド1人が重軽傷を負った。韓国人の死亡者はないという。軽傷者が数に入っていない可能性もあることから、現地領事協力員を介し、死傷者名簿の再確認を進めているとした。
　現地の州保健長官によると、犯人は逃走後に別地域に移動、再び発砲した後、自殺した。ここでの韓国人死傷者はいないとみられる。
　外交通商部によると、韓国人負傷者のうち39歳の男性は、背中から銃弾を受け重傷だが、命に別状はない。残る5人は擦過傷などの軽傷と伝えられた。
　また、現地の韓国人向け新聞、サイパン・タイムズの記者が聯合ニュースに送った記事によると、現地警察は、犯人は30～40歳の東洋人と明らかにした。道路に車を止め、窓だけを開けた状態で観光客らに向け発砲したという。死亡者4人は2つ目の犯行現場で銃撃された、子ども3人を含む地元住民とみられる。
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