記念式のようす=20日、ソウル(聯合ニュース)
記念式のようす=20日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル20日聯合ニュース】与党ハンナラ党が20日、結成12周年の記念式を開いた。10年ぶりの政権交代後で行われる2回目の記念式だが、政局が世宗市や4大河川事業でこじれている状況とあり、党に余裕の表情はない。
 ハンナラ党は1997年11月21日、新韓国党といわゆる「ミニ民主党」の統合で誕生した。第15、16代大統領選と立て続けに敗北し10年間野党に甘んじたが、2007年の第17代大統領選では李明博(イ・ミョンバク)候補が勝利を収め、政権奪還に成功した。
 ハンナラ党は、政界激変期のたびに数多くの政党が合従連衡を繰り返したなかで12年間党を守り続けたことは、政党史で大きな意味を持つと振り返った。趙允旋(チョ・ユンソン)報道官は「ハンナラ党は中道保守の代弁者としての場所を守り続けてきた。中産層を堅固にし庶民と交わる、頼もしい政党になる」と述べている。
 しかし、こうした決意とは裏腹に、党の表情は明るいとはいえない。政権2年目の党の前には難題が山積しているからだ。政権交代後、党内では親李(明博)派と親朴(槿恵)派の葛藤(かっとう)が続いており、特に新たに建設される世宗市の修正問題をめぐっては、ハンナラ党分裂の懸念もささやかれる。また、現政権を代表する国策事業の4大河川再整備事業も野党の反発の前に、同事業予算を含め来年度予算案の処理すら容易ではない状況だ。
 こうした重苦しいムードを表すかのように、この日の記念式は低姿勢で結成の初心に立ち返ることを趣旨とし、簡素に行われた。

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 鄭夢準(チョン・モンジュン)代表は「世宗市、4大河川、予算、地方選挙準備など目先の問題だけでもどれほど多いことか。結成の精神で一生懸命働き、新たな政党として日々生まれかわらなければならない」とあいさつした。党重鎮は乾杯の音頭で、内憂外患の危機に陥りかねないだけに団結して乗り切ることを求めた。

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