【ソウル20日聯合ニュース】第3四半期の地方の製造業生産が1年ぶりに増加を示し、消費も増えるなど、地方の景気が回復の兆しをみせている。
 韓国銀行が20日に発表した「最近の地方経済動向」によると、ソウルを除く地方の第3四半期製造業生産は前年同期に比べ4.9%増え、1年ぶりに増加に転じた。
 地域別には、大田・忠清道圏が液晶パネル(LCD)を中心に24.6%急増。済州は12.0%、釜山・蔚山・慶尚南道圏は5.4%、光州・全羅道圏は3.1%、仁川・京畿道圏は2.6%、それぞれ増加した。しかし、大邱・慶尚北道圏は4.8%、江原道圏は4.7%減り、12か月連続で減少した。
 韓国銀行は、半導体や自動車などが好調を示し、鉄鋼などの不振が緩和され製造業生産が増加したと分析した。
 輸出はディスプレーの好調が続き、半導体や自動車の不振が和らいだことで、減少幅が前四半期の20.9%から19.3%に縮小した。建設活動も既受注の公共部門の工事進行や住宅景気回復の期待感などで改善された。住宅売買価格は1.1%、アパート売買価格は1.2%それぞれ上昇した。
 消費は、乗用車など耐久財の販売好調などで改善が続いている。大型スーパーの販売額は前年同期比4.0%減少したものの、百貨店の販売額は5.9%増と、3四半期連続で増加を記録した。乗用車の新規登録台数は新車効果などで24.5%増え、前四半期の16.2%に比べ増加幅が拡大した。
 就業者数は前年同期より12万1000人増加したが、政府の雇用拡大政策効果を除けば雇用事情は依然厳しい。釜山・蔚山・慶尚南道圏の場合、政府支援にもかかわらず就業者数の減少が続いている。

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