【ワシントン19日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領とオバマ米大統領が19日に行った首脳会談に対し、米メディアは緊密な韓米同盟関係を再確認した友好的な会談だったと報じている。
 19日付の米紙ワシントン・ポスト(電子版)は、韓米首脳会談の雰囲気を「日本、中国訪問でのような緊張感が全くなく、内容的に意気投合し、形式面でも素晴らしかった」と評価した。日中訪問で目立った成果を得られなかったことと対比させながら、会談に先立ち青瓦台(大統領府)で行われた公式歓迎行事は歴訪先のうち「一番壮観だった」とするオバマ大統領の所感を伝えた。
 北朝鮮核問題に関しても、李大統領が提案する「グランド・バーゲン(一括妥結案)」に対しオバマ大統領が強い支持を表明し、この問題に対する強固な韓米協調が確認されたと報じている。また、批准で滞っている韓米自由貿易協定(FTA)問題でも、意見の相違が際立つことはなかったと解説した。
 ニューヨーク・タイズム(電子版)も、韓米首脳が北朝鮮核問題に対し断固たる姿勢を維持したと報じた。「李大統領は北朝鮮核開発計画廃棄への努力を含め両国にとって核心となるイシューにおいて、オバマ大統領と緊密に協調してきた」とし、大変友好的な雰囲気で首脳会談が行われたと評価した。同紙も、韓国はオバマ大統領を「熱烈な歓迎式」で迎えたと紹介している。
 特に、韓国の外交専門家の分析として、「オバマ大統領の訪韓は、同盟国間の信頼を再確認することで韓米同盟関係をさらに引き上げる機会になった」と報じた。李大統領については「進歩的な性向だった前任者らよりもはるかに、米国の政策に緊密に協力している」と評した。
 ただ、韓米FTA批准問題を唯一の論争懸案に挙げ、オバマ大統領は批准意志を改めて示しながらも、「米国内で貿易不均衡に対する憂慮がある」との立場を遠まわしに伝えたとした。
 米メディアの多くは、オバマ大統領の発言のうち、「北朝鮮が挑発的な行動を取りながら対話に復帰し、ある程度対話したところで去ることで譲歩を願い、核心となる問題に進展がなかったという過去のパターンは、中断しなければならないとの点で合意した」という発言に比重を置いている。

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