【ソウル19日聯合ニュース】大韓弁護士協会は19日、日本植民地時代に韓国の独立運動家と韓国人の人権を守ろうと闘った日本人弁護士、布施辰治さんの生涯を描いたドキュメンタリー映画の制作を支援する考えを明らかにした。その活動から、布施さんは韓国で「日本のシンドラー」と呼ばれる。
 映画は、人権や環境問題を取り上げてきた池田博穂監督により、日本で制作される。日本弁護士連合会も積極的に支援することから、韓日の弁護士団体による初の合作映画になりそうだ。大韓弁護士協会側は常任理事会で映画制作の支援方針を固めたが、具体的な支援規模や方策については追って決定する。

 布施さんは1880年宮城県生まれ。1902年に明治法律学校(明治大学の前身)を卒業し、判検事試験に合格後は、朝鮮の独立運動家の弁護など人権・社会運動の擁護に尽くしてきた。

 1919年2月に東京で朝鮮の独立を宣言し逮捕された崔八ヨン(チェ・パルヨン)、白寛洙(パク・クァンス)ら朝鮮人留学生の弁護を引き受け、1923年の関東大震災では朝鮮人虐殺に対する謝罪文を韓国メディアに送っている。第2次世界大戦後も日本で積極的に韓国人の弁護を行った。1953年に死去。

 こうした功労が認められ、2004年に韓国政府から「建国勲章」を授与されている。

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