空港貴賓室で許市長から慰労のあいさつを受ける遺族ら=19日、釜山(聯合ニュース)
空港貴賓室で許市長から慰労のあいさつを受ける遺族ら=19日、釜山(聯合ニュース)
【釜山19日聯合ニュース】釜山・室内実弾射撃場で14日に発生した火災で亡くなった日本人観光客7人の遺体が19日、航空機で帰国の途に就いた。
 日本から急ぎ空輸された衣装を身に着け棺に納められた犠牲者らの遺体は、午後2時30分に梁山釜山大学病院を出発し、警察の先導で金海空港に移動した。許南植(ホ・ナムシク)釜山市長は、遺族らに慰労の言葉をかけ故人の冥福を祈るとともに「事故収拾のため在釜山日本総領事館と緊密に協力する」と約束した。

 犠牲者らの遺体は、遺族や釜山市のキム・ヒョンヤン文化体育観光局長らとともに大韓航空機で午後5時50分に金海空港を出発、福岡空港へ向かった。

警察は、今回の火災は発射台内側の爆発が原因と推定されると発表したが、強い爆発を起こした引火性物質は依然、特定できていない。現在、放火、射撃台に落ちた残留火薬、射撃の際に発生するガス、銃を磨くのに使う油、粉じん爆発、バックドラフトの6つを念頭に置いているという。火災当時、標的を動かすモーター5台のうち3台が故障し、2台だけが稼動していたという陳述も得ており、モーターの過熱から出火した可能性も排除していない。

 これとともに、解剖の際に犠牲者らの気道から採取したすすが、火災原因を明らかにする重要な手がかりになるものと期待をかけている。

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