共同会見を行う韓米首脳=19日、ソウル(聯合ニュース)
共同会見を行う韓米首脳=19日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル19日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領とオバマ米大統領は19日午前に青瓦台(大統領府)で韓米首脳会談を行い、李大統領が提案した北朝鮮核問題解決への「グランド・バーゲン(一括妥結案)」を共同で進めることで合意した。両首脳は単独・拡大首脳会議後の共同記者会見で、こうした内容を骨子とする会談結果を発表した。
 李大統領は冒頭発言で、「韓米首脳は北朝鮮核問題の解決に向け、わたしがグランド・バーゲンとして提示した一括妥結が必要との点で全面的に共感し、その具体的な内容と推進方法について緊密に協議していくことにした」と伝えた。
 続けて、韓米両国が北朝鮮核問題や対北朝鮮関係において、いつにも増して緊密に共助していることを満足に思っており、6カ国協議を通じた完全かつ検証可能な北朝鮮核廃棄に対する確固たる意志を改めて確認したと述べた。
 また、北朝鮮核問題の期限は定まっていないが、交渉は早いほうが有利だとし、早期解決に意欲を示した。

 オバマ大統領は、「両国の緊密な協力が進められている。李大統領とわたしは過去のパターンを中断せねばならない」と述べ、北朝鮮がある程度交渉を進めたところで協議を離れ、譲歩を求めるやり方を取っていたため、これまで北朝鮮核問題の中核部分では進展がみられなかったと指摘した。平和的解決の扉は開かれていると述べ、核問題に対する北朝鮮の真剣な措置を求めた。
 両首脳は会談で、現在、両国が最上の関係を維持しているとの認識で一致し、韓米関係を発展させるための具体策を協議していくことで合意した。また、「核の傘」と「拡大抑止」を含む強固な韓米安保態勢を再確認したほか、朝鮮戦争開始から60年を迎える来年に韓米の外交・国防長官が会い、未来志向的な同盟発展の具体策を話し合うことにした。
 両首脳はあわせて、韓米自由貿易協定(FTA)が持つ経済的・戦略的重要性を改めて確認し、FTAの進展を目指し努力することで合意した。
 オバマ大統領は、FTAにより両国が貿易関係を拡大し、恩恵を受けられるだろうとの見方を示した。一方で、大きな貿易不均衡に懸念をみせ、米国が望む「Win-Win」の状況になるよう努力するとした。
 一方、李大統領は「(FTA条項のうち)自動車が問題になるなら、再び話し合う姿勢ができている」と表明した。
 両首脳は、先ごろ米国で開かれた主要20カ国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)の成果を評価するとともに、来年11月にソウルで開催予定の金融サミットの成功を目指し、ともに働きかけていくことで意見を同じくした。
 李大統領は「核のない世界」を作ろうとするオバマ大統領の努力を高く評価し、来年4月に米国が開催する核安全保障サミットに出席する意向を示した。

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