会見する金英植捜査本部長=18日、釜山(聯合ニュース)
会見する金英植捜査本部長=18日、釜山(聯合ニュース)
【釜山18日聯合ニュース】釜山・室内実弾射撃場火災の捜査本部は18日、「3回の精密鑑識の結果、火災は射撃スペースの射台内側で強い爆発が発生したことで起こったものとみられる。最初の火元は射代内側と推定される」と明らかにした。警察は当初、火災の火元を休憩室のソファー周辺としていた。
 釜山中部警察署で会見を開いた金英植(キム・ヨンシク)捜査本部長は、火元を射台内側とみる理由について、射撃スペースへの2枚の扉のうち、内側扉の中側の取っ手が強い火気で溶けており、この扉が射撃スペースの火気のために外側に曲がっていたにもかかわらず、外側扉はなんともなかったためだと説明した。射台内側で発生した爆発が原因という点については、日本人観光客の生存者、笠原勝さんとの証言とも一致すると述べた。ただ、強い爆発を起こした引火性物質は特定できておらず、捜査が続いている。
 重度のやけどを負った笠原さんは入院先で、「日本人が最後に射撃を行った後、射台の内側でポンという音がすると同時に爆発があった」と証言している。
 金本部長はまた、射撃場オーナーと管理人が射台の床に落ちた残留火薬を定期的に清掃していたか、監視カメラから分析していると明らかにした。依然として、射撃スペースの残留火薬が有力な火災原因のひとつであることを示唆したもの。
 爆発が失火によるものか、放火によるものかはまだ確認されていない。警察はその両方の可能性を念頭に置き捜査を進めているという。
 一方、18日午前に死亡した旅行ガイドの韓国人女性を除く犠牲者10人について、警察はDNA検査と遺族による遺留品確認、歯型確認などで身元を確認した。日本人7人の遺体は17日夜に遺族側に引き渡された。19日午後、金浦空港から航空機で日本に搬送される予定だ。

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