APEC第1回会議のようす=14日、シンガポール(聯合ニュース)
APEC第1回会議のようす=14日、シンガポール(聯合ニュース)
【シンガポール15日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領はシンガポールで14日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席し、世界貿易機関(WTO)の新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の妥結、「APEC経済首脳の共通の決意の宣言」(ボゴール宣言)の早期履行を促した。
 李大統領は第1回会議で、貿易促進に向け最も効果的なのがドーハ・ラウンドの早期妥結だと述べ、過去に約束された通り、交渉を来年中に終えられるよう努力すべきだと訴えた。これまで、各国首脳が早期交渉終了を訴えながらも具体的な行動が伴ってこなかったと述べ、これは「確信が足りないため」だと指摘した。
 ドーハ・ラウンドは2001年11月、ドーハ閣僚会議で各国が貿易と投資の自由化に向け多国間貿易交渉を開始することで合意し、スタートしたものの、各国の意見が分かれ現在も妥結に至っていない。
 李大統領はまた、15年前にアジア・太平洋地域の貿易・投資自由化を目指しボゴール宣言が締結されたが、これはAPECがいかに貿易と投資の自由化を先導していたかを象徴的に示していると述べた。その上で、先進国の自由化目標が来年に迫っており、日本とインドネシアが提案した方式に従い宣言の履行を点検し、評価することが重要だと訴えた。
 ボゴール宣言は1994年にインドネシア・ボゴールで開催された第2回APEC首脳会議で、米国とインドネシア大統領の主導により採択されたもの。先進国の加盟国は2010年まで、開発途上国の加盟国は2020年までに、貿易と投資の自由化を達成することを骨子とする。
 李大統領はこのほか、韓国がオーストラリアやニュージーランドなどと共同でアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の経済効果に関する研究・分析を実施し、FTAAPがAPEC加盟国の暮らしを豊かにすることを確認したと説明、長期目標としてFTAAP創設問題をより具体的に協議することを提案した。



japanese@yna.co.kr
Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0