【ソウル12日聯合ニュース】北朝鮮・朝鮮労働党機関紙の労働新聞は12日、このほど黄海で発生した南北軍当局の銃撃戦について「計画された挑発」と主張しながら、警告を加えた。朝鮮中央通信が伝えた。
 労働新聞は「高い代価を支払うことになるだろう」と題した論評で、「黄海での武装衝突は、何らかの単純な偶発的事件ではなく、朝鮮半島の緊張激化を狙う南朝鮮(韓国)軍部の故意的で計画的な挑発行為」とし、あらかじめ戦闘隊形を取って待機していた複数の韓国軍艦艇のほうが先に、正常な警戒勤務を遂行中の北朝鮮海軍警備艇に対し発射したと主張した。
 同紙は、北朝鮮の主導で南北和解と協力ムードができ、国際的に朝鮮半島問題を対話で解決するための前向きな動きがあったのに対し、不満を抱いた韓国の反統一保守勢力とこれに操られた軍部の好戦者が、良好な雰囲気を壊し、朝鮮半島の軍事的対決と緊張を激化させようとあがいていると主張した。
 その上で、対決と緊張を望まないが北朝鮮の領海侵犯と発砲は見逃すことができないとしながら、「正義の鉄ついで無慈悲に懲罰することは、われわれの変わりない対応方式」と警告した。
 また、内閣機関紙の民主朝鮮も同日発表した論説で、オバマ米大統領の訪韓とボズワース米特別代表(北朝鮮政策担当)の訪朝計画に触れ、「こうした時に南朝鮮の軍当局は、黄海で武装挑発事件を起こしその責任をわれわれに押し付けるやり方で、米国の主人に対し、われわれに対する敵対感を吹き込み、対朝鮮(北朝鮮)敵対視政策は変えず、朝米対話もすべきでないということを懇願しようとした」と主張した。

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