【ソウル10日聯合ニュース】北朝鮮警備艇が10日に黄海の北方限界線(NLL)を侵し、南北で交戦が起こったが、政府は北朝鮮のさらなる挑発がない限りは南北間の交流・協力を現状レベルで維持する方針だ。
 政府は同日の緊急安保関係長官会議、統一部の内部会議で、こうした方針を固めたとされる。統一部の千海成(チョン・ヘソン)報道官は、今回の事態と関連し、現在のところ訪朝人数の最少化といった南北交流・協力の調整は検討していないと伝えている。
 これを受け、北朝鮮・開城工業団地を往来する京義線陸路通行(訪朝11回・帰還10回)は同日も正常に進められた。
 合同参謀本部によると、北朝鮮の警備艇1隻は午前11時27分ごろ、黄海・大青島の東11.3キロメートル地点でNLLを2.2キロメートルほど侵犯した。度重なる警告にも北朝鮮警備艇が南下をやめなかったため、韓国高速艇は36分に警備艇前方に向け警告射撃を行った。これに対し、警備艇は高速艇に50発余りの射撃を加えた。高速艇は15発被弾したが、人命と装備に被害はなかった。高速艇は北朝鮮側の射撃と同時に40ミリ艦砲100発余りで対応射撃を行った。
 国防部の金泰栄(キム・テヨン)長官は、事件を受け午後に行われたハンナラ党緊急最高委員会議などで、「現在は北朝鮮・朝鮮人民軍に追加の動きはみられない」と報告した。
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