インタビューに答えるキャノン外相=10日、ソウル(聯合ニュース)
インタビューに答えるキャノン外相=10日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル10日聯合ニュース】訪韓しているカナダのキャノン外相が10日に聯合ニュースとのインタビューに応じ、来年にカナダ(6月)と韓国(11月)で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)、両国の自由貿易協定(FTA)問題、アフガニスタン再建支援などについて見解を示した。
 キャノン外相は9日に李明博(イ・ミョンバク)大統領、外交通商部の柳明桓(ユ・ミョンファン)長官、統一部の玄仁沢(ヒョン・インテク)長官と会談し、両国の懸案や来年の金融サミット開催問題などについて意見を交わした。これを踏まえ、両国の関係について「非常に深い関係であると同時に、無限の発展の可能性を備えている」と評価した。
以下は一問一答。
――韓国とカナダが来年6月にカナダで開かれる金融サミットを共催する意味は。
「G20は経済イシューを議論する最高レベルのフォーラムだ。韓国は世界経済で浮上する先頭走者として、さまざまなイシューに関し、各国でともに進められる政策やアイデアをG20サミットで提起できる。両国は保護主義に反対し、自由貿易と金融制度改革を支持しており、サミットを共催する上でこれ以上の組み合わせはない」
――G20サミットの議題は。
「議題を口にするにはまだ早いと思う。議題や政策開発のため大きな努力を続けている。経済問題の大半を扱うことになるだろう」
――北朝鮮核問題に関するカナダの立場は。
「北朝鮮核問題は、北東アジア諸国だけでなくG20サミット参加国が懸念する事案だ。われわれは以前、早期に6カ国協議に復帰し、国連安全保障理事会の議決を尊重するよう北朝鮮に促した。北朝鮮の威嚇的な態度や行動は、地域の安定に脅威になる要素だ。この問題に関して韓国のイニシアチブを支持する」
――李大統領が北朝鮮核問題の解法として提示したグランド・バーゲン(一括妥結案)をどう考えるか。
「李大統領のグランド・バーゲン構想に対する意志はよく承知している。カナダは6カ国協議が最大限早く再開され、非核化という目的を達成できるよう望んでいる」
――韓国・カナダFTAの見通しは。
「われわれは依然としてFTAが両国の国益に合致するものと信じている。もちろんカナダ産牛肉の輸入問題といった障害物はある。われわれは科学的なアプローチが重要だと考えており、カナダの食品衛生検疫手続きは科学的かつ客観的な基準で行われていると自負している。必要なら韓国の国会議員がこれを見学する場を設けることもできる」
――韓国政府が先ごろアフガニスタンでPRT(地域復興支援チーム)を設置・運営し、これを保護する兵力を派遣する方針を決定した。これに対するカナダ政府の評価は。
「韓国政府の決定を心から歓迎する。韓国の支援がアフガンに平和と安定をもたらせるものと信じている。カナダは2001年からアフガン再建事業に参画しており、そのノウハウとアドバイスは韓国に有用なものとなるだろう」

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