【ワシントン9日聯合ニュース】米政府高官は9日、オバマ大統領が李明博(イ・ミョンバク)大統領の対北朝鮮アプローチ方式に同意し、これを全面的に支持していると明らかにした。今週予定されているオバマ大統領のアジア4カ国歴訪を前に、韓日のメディア向けに行った会見で、「北朝鮮問題と関連し、ソウルとワシントンの間で行われてきた協力の水準はすばらしいものだった」と評価し、このように述べた。
 こうしたは言及は、李大統領が提案した北朝鮮核問題解決に向けた「グランドバーゲン(一括妥結)」に対する韓米首脳の意見に溝がないことを強調したものといえる。
 この高官は、北朝鮮に少しずつ支援を行い、進展を期待する従来の対北朝鮮交渉方式は深刻な欠陥があったと診断した上で、「グランドバーゲンは、経済支援やその他の政治的分野にわたり、北朝鮮を暗闇から北東アジア社会へと引っ張り出すための明確かつ総合的な一連の措置が必要だというもの」と説明。米国はこうしたアプローチに全面的に同意すると強調した。
 グランドバーゲンの前提条件としては、北朝鮮が2005年9月の6カ国協議共同声明と国連安全保障理事会の関連決議に基づく義務事項を履行し、完全かつ検証可能で後戻りできない方法により核開発計画をすべて除去する準備ができていなければならないと指摘した。
 南北首脳会談問題と関連しては「この問題は李大統領が決定する事項で、米国は李大統領の決定を尊重する」と述べた。また、韓米政府の共通認識のうちの一つは、北朝鮮との対話追求が核問題の平和的解決に寄与するものでなければならないということだと強調した。

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