観光寝台列車「ヘラン」の内部=(聯合ニュース)
観光寝台列車「ヘラン」の内部=(聯合ニュース)
【ソウル6日聯合ニュース】「すみずみまで驚きの韓国」とは、韓国観光公社が韓国人向けに作ったキャッチフレーズだが、最近は日本の高齢者がこれを体験しており、注目を集めている。観光公社がコレール(韓国鉄道公社)と共同で企画したレールクルーズ商品を利用し、観光寝台列車で韓国を周遊する日本人観光客たちがそれだ。
 日本旅行最大手のJTBで申し込んだ60~70代を中心とする日本人40人が、8日から11日まで観光寝台列車「ヘラン2号」で韓国周遊を行う。ソウルを出発し、木浦~霊岩~宝城~順天~釜山~慶州~安東~丹陽を経てソウルに戻るツアーだ。

 初日の夜は木浦で儒達山から夜景を見て、南道韓定食の夕食を楽しんだ後に列車内で宿泊する。2日目は霊岩に移動し、日本に漢字を伝えたとされる王仁博士の遺跡地をめぐるほか、ドラマロケ地の茶畑も訪れる。続けて順天に向かい、史跡地の楽安邑城民俗村でわらぶきの家屋や石垣道などを見学した後、釜山で海雲台の夜景とスパランドを楽しむ。

 3日目は慶州の仏国寺と安東の河回村、忠清北道・丹陽のオンダルオープンセット場などを巡ってからソウルに戻る。2日間は車中泊、最後の夜はホテルで過ごすことになる。

 これに先立ち、先月には37人の日本人観光客が水原~谷城~順天~馬山~慶州~東海を6日間で回る「ヘラン1号」定期便に参加し、良い反応を示したという。3泊4日の価格は約16万円。

 観光公社のクォン・ビョンジョン日本チーム長は、「日本の高齢者は、韓国人もあまり足を向けない田舎らしい田舎に行きたがる。郷愁以上の安らぎを感じる人もいる」と話している。

 主に韓国人対象レールクルーズのため製作された「ヘラン」は、すべての客室にベッドが備えられており、一部の部屋はシャワー室や応接ソファも備えている。レストラン・カフェ車両、文化公演を鑑賞できる車両もある。観光公社は年内に7つの商品を発売する予定だ。

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