【ソウル3日聯合ニュース】スティーブンス駐韓米国大使は3日、米国はまだ北朝鮮との関係正常化を考慮する準備が出来ていないとの見解を示した。「オバマ政権のスマート外交と朝鮮半島平和政策」をテーマに講演し、北朝鮮が核開発計画を保有し続けるならば、関係正常化は大変困難だろうとした上で、このように述べた。
 スティーブンス大使は、国際社会全体が北朝鮮の核計画を受け入れることはできないとの立場を明示していると指摘。北朝鮮の核だけでなくミサイル技術輸出防止に向け、国連安全保障理事会決議の誠実履行などの努力が必要だと強調した。
 また、米国は依然、6カ国協議の枠内で米朝対話を行う用意があるとし、「明白なのは、この問題が米国と北朝鮮間の問題ではなく、多者間の問題だということ」だと述べた。6カ国協議が重要なのは、2005年9月の共同声明に、朝鮮半島非核化、米朝・日朝関係正常化、経済・エネルギー支援、平和協定態勢など「われわれが望む未来をすべて盛り込んでいるから」だと説明した。その上で、先のソン・キム6カ国協議担当特使と李根(リ・グン)北朝鮮外務省米州局長の接触を機に、北朝鮮が6カ国協議に復帰することを心から望むと述べた。
 また、米国は南北対話を支持すると強調した。南北離散家族再会のような南北関係改善に意味をなす措置を、北朝鮮政府が取ったことを歓迎すると述べた。
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