【ソウル1日聯合ニュース】韓国と米国が、北朝鮮で急変事態が発生した場合に備えた軍の「作戦計画5029」を完成したと伝えられた。
 政府筋が1日、「韓米両国は北朝鮮の急変事態を5~6つのタイプに整理し、これに基づいた作戦計画(作戦計画5029)を完成した。今後、この計画を持続的に補完・発展させることで合意したものと承知している」と明らかにした。韓米軍当局の計画はこれまで概念計画5029程度にとどまっていたが、李明博(イ・ミョンバク)政権発足後、これを作戦計画に発展させる作業が進められ、最近完成したという。
 北朝鮮の急変事態としては、核とミサイル、生物・化学兵器などの大量破壊兵器の流出、政権交代やクーデターなどによる内戦状況、北朝鮮での韓国人人質事件、住民の大規模な脱北、大きな自然災害、などを想定しているようだ。
 この政府筋は「北朝鮮の急変事態に対し韓米連合軍がやむを得ず介入する場合、ほとんどの作戦は周辺国を考慮しながら韓国軍が主導することになるだろう」と述べた。ただ、核施設や核兵器の除去は、米国が担う方向で意見がまとまっていると説明した。
 これに関連し、シャープ韓米連合司令官は先月30日に韓米安保研究会主催の国際会議で演説し、2012年4月に戦時作戦統制権が韓国軍に移された後も、北朝鮮の大量破壊兵器を除去する作戦と海兵隊の強襲上陸作戦は米軍が主導することで合意したと明らかにしている。
 韓米は昨年初めから、領官級将校を参加させて韓米連合司令部を中心に、北朝鮮の不安定事態に備えた計画の発展に取り組んできた。特に北朝鮮保有の大量破壊兵器を除去する能力の開発策を研究するため、ワーキンググループを稼動させ、戦時あるいは有事の場合に北朝鮮の大量破壊兵器が北朝鮮領空や領土から外れるのを阻止する方策を議論していると伝えられる。
 一方、合同参謀本部は「概念計画5029は維持しているが、作戦計画5029を完成したというのは事実と異なる」と否定した。韓国軍は北朝鮮の事態変化に備えた万全の態勢を備えているとしながらも、詳細内容は軍事機密のため確認に応じられないとした。
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