サムスン電子は、創造的な革新を土台に新たな経験と価値を提供し人類の暮らしに利するという目標を達成するため、「ビジョン2020:未来社会に対するインスパイア、新たな未来の創造」を発表した。ビジョン実現に向けた3大方向を、「創造経営」「パートナーシップ経営」「人材経営」と定めた。
具体的な経営目標としては、今年は1100億ドル(約10兆350億円)程度と推定される年間売上高を2020年には4000億ドルに増やし、世界のIT業界で圧倒的な首位に立ち、グローバル10大企業に飛躍することを掲げた。創立30周年だった1999年に、10年後の売上高を100兆ウォン超、IT業界3位以内を目標に提示していたが、実際に10年たった今年、目標は達成されている。
また、今年19位を記録したブランド価値(インターブランド調査)の世界順位は5位に上げ、「尊敬される企業」では10位以内、環境に配慮した企業でもトップティアを目指すなど、クリエーティブなリーダーと世界中の人材が働きたがる超一流企業へと変化を遂げる構想を示した。
事業構造においては、セットや部品中心の構造をソフトウエアとソリューション中心に転換し、医療やバイオ、環境、エネルギー、便宜施設など暮らしの質向上にかかわる領域を新たな事業領域に追加することで、21世紀型の事業構造にしていく計画だ。
李潤雨(イ・ユンウ)副会長は創立記念のあいさつで、「この40年間の成功を超え、超一流100年企業に向けた創造的挑戦を始めようとしている。既存の枠組みでのイノベーション段階にとどまらず、新たな価値を創造する開拓者となり、差別化された製品と独創的なバリューチェーンを構築し産業の変化をリードしよう」と呼びかけた。
japanese@yna.co.kr
Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0