【ソウル30日聯合ニュース】国内医療陣がリウマチ治療薬のメカニズムを究明、新たな自己免疫疾患治療薬開発の道を提示した。
 カトリック大学付属ソウル聖母病院・リウマチセンターの金浩淵(キム・ホヨン)教授チームは30日、関節リウマチの治療薬として使われる免疫調節薬物「CTLA4-lg(アバタセプト)」のメカニズムを解明したと明らかにした。
 この薬は、広く使用されているもののこれまで明確なメカニズムが知られていなかった。金教授チームの動物実験の結果、アバタセプトは関節と脾臓(ひぞう)で自己免疫反応を抑制するTリンパ球を増加させ、このプロセスで「TGF-beta」が重要な役割を果たすことがわかった。
 自己免疫疾患は、外部の病原菌を攻撃する体内の免疫システムが異常を起こし、自らを攻撃する疾患を指す。
 金教授チームはまた、関節炎を患ったマウスから採取した樹状細胞に薬物を処方し、再びマウスに戻した結果、関節炎の発生が抑制され、免疫を調節するTリンパ球が増えている現象を確認した。
 金教授は、免疫反応の一種である炎症に露出した樹状細胞を利用し、自己免疫疾患を抑制できることを確かめたと説明、今回の研究は免疫細胞を利用した炎症性自己免疫疾患治療の可能性を示したものだと評価した。
 研究結果は先ごろ、自己免疫分野の国際学術誌「Journal of Autoimmunity」電子版に掲載された。

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