釜山で開かれた世界フォーラムのもよう=(聯合ニュース)
釜山で開かれた世界フォーラムのもよう=(聯合ニュース)
【釜山30日聯合ニュース】経済協力開発機構(OECD)第3回世界フォーラムが30日、今後の課題をテーマとする討論会を最後に閉幕した。
 同会議は、先進国と開発途上国を網羅する新しい発展指標開発案を協議するため、釜山展示コンベンションセンター(BEXCO)で27日から4日間開催された。グリアOECD事務総長、スロベニアのトゥルク大統領、ロシアのステパーシン元首相ら220人の発表者を含め103カ国から2000人余りが参加。韓国からは李明博(イ・ミョンバク)大統領をはじめ企画財政部の尹増鉉(ユン・ジュンヒョン)長官、権泰信(クォン・テシン)国務総理室長、金仲秀(キム・ジュンス)駐OECD大使らが出席した。
 フォーラム参加者らは、国内総生産(GDP)が現実を正確に反映するには限界があるとの考えで共感し、持続可能な発展と社会福祉、個人の幸せと生活の質などさまざまなパラダイムを包括する新しい発展指標を開発するため努力していくことに合意した。
 また、ノーベル経済学賞受賞者のスティグリッツ・米コロンビア大学教授をはじめとする世界的経済専門家らは、グローバル金融危機以降、世界経済は最悪の局面は脱却したものの依然不安な状況が続いていると診断し、OECD加盟国の出口戦略は時期尚早との見解を示した。
 パドアンOECD事務次長は記者会見で、今回のフォーラムについて「『幸福』をキーワードに、新しい発展指標開発に関する深く画期的な協議が行われた」と評説明した。OECDは人の幸せを増加させる新たな指標開発に向け、ロードマップを提供しグローバルプロジェクトの支援を続けていくと述べた。
 フォーラムは、2004年イタリア、2007年トルコに続き、ことしが3回目の開催。OECDと統計庁が共同主管した。期間中は各国統計庁長会談、韓国・ロシア監査院長会談など高官クラスの会談が行われたほか、グリーン成長産業と統計分野の最新技術・製品を紹介する国際展示会も開かれた。
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