【ソウル29日聯合ニュース】元外交通商部長官の孔魯明(コン・ロミョン)世宗財団理事長は29日、「巨大中国」との勢力均衡に向けた韓国と日本の戦略的提携を提案した。ソウル市内で開かれたセミナー「日本の変化と東アジア」に出席し、基調演説を行ったもの。
 孔理事長は、日本の鳩山政権は、日本人が民主党を積極的に支持したからというより、未来に対する不安と閉塞感から誕生したものだとの考えを示した。その上で、中国の急浮上に伴う「米中世界2強」時代に備え、共同の利害関係を有する韓日両国の戦略的提携が必要になったと主張。戦略的提携に向けた先決条件として、独島(日本名:竹島)領有権問題、教科書問題、在日韓国人の参政権問題などを提示した。

 領土問題については、「どちらの政府としても譲り難い問題だけに、論争にならないよう管理することが重要」だと強調した。教科書問題は、年末から来年初めにかけ、高校教科書の学習指導要領解説書改正問題が浮上するだろうが、歴史認識に対する民主党政権指導部の信念に変わりがないだけに、問題が発生してもうまく解決できるものと期待を示した。

Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0