【ワシントン28日聯合ニュース】米サンディエゴで26日から2日間開かれた北東アジア協力対話(NEACD)で、北朝鮮は2005年の6カ国協議共同声明を尊重するとの立場を示し、6カ国協議への復帰米朝対話の結果により決めると明らかにしたと伝えられた。
 ロシア代表としてNEACDに出席したロシア科学アカデミーのゲオルギー・トロラヤ博士が28日、ワシントンで聯合ニュースの取材に応じ「北朝鮮は米朝対話の結果いかんで多国間協議に復帰する可能性に言及し、多国間協議に復帰する準備をしていると明らかにした」と述べた。ただ、北朝鮮側は多国間協議を6カ国協議と特定してはいなかったと伝えた。
 李根(リ・グン)米州局長を代表とする北朝鮮側出席者らは、6カ国協議再開に向けた新たな提案はしていないものの、朝鮮半島の平和共存、安全保障に比重を置き多くの発言をしたという。
 また、李明博(イ・ミョンバク)大統領が提案した「グランドバーゲン(包括的妥結)」に関する韓国側の説明については、「単に『非核・開放・3000』政策をそっくり踏襲したものにすぎない」と批判したと伝えた。
 6カ国協議共同声明に対する北朝鮮の立場と関連し、ワシントンの情報筋も「北朝鮮は今回の会議で共同声明を尊重し、その枠に沿って対話を始めることができるとの立場を示したと承知している」と話している。ただ、北朝鮮は平和共存、安全保障問題に重点を置いて発言したのに対し、ほかの6カ国協議当事国の出席者らは、非核化に焦点を置いていたとした。
 北朝鮮は、6カ国協議では朝鮮半島平和と安全保障を集中的に協議する一方、一方的な非核化や北朝鮮の核放棄についての協議ではなく、朝鮮半島の平和・安保論議の枠内で核問題も協議すべきとの立場を示したという。

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