【ソウル16日聯合ニュース】韓国と北朝鮮は16日午前10時ごろから、北朝鮮・開城工業団地の南北経済協力協議事務所で赤十字実務接触を行い、南北離散家族再会問題をはじめとする人道的懸案を協議する。
 統一部当局者が16日に明らかにしたところによると、大韓赤十字社の金義道(キム・ウィド)実行委員(統一部統一政策協力官)とキム・ソングン南北交流課長は午前8時45分ごろに出発し、京義線陸路から訪朝する予定だ。
 韓国は実務接触の席で、来月にソウルと平壌で「交換」再会行事、来年のソル(旧正月)にも再会行事を開催する案や、北朝鮮・金剛山離散家族面会所を利用した常時再会システムの構築などを提案する予定だという。また、これまでは離散家族再会行事の対象に一部含められるにとどまっていた韓国軍捕虜・拉致被害者問題について、根本的な解決策を模索する必要性を重ねて強調する考えのようだ。
 一方の北朝鮮は、食糧・肥料などの人道的支援を、離散家族再会の見返りの意味で要求する可能性があるとされる。
 今回の実務接触は、大韓赤十字社が12日に提案し、翌日に北朝鮮の朝鮮赤十字会が同意したことから実現した。北朝鮮からは朝鮮赤十字会中央委員会所属のパク・ヨンイル氏を首席代表に計3人が出席する。

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