【ソウル8日聯合ニュース】企画財政部は8日に発表した経済動向報告書(グリーンブック)で、鉱工業とサービス業生産は9月も前年同月比で増加し、景気改善の流れが続くと見通した。
 最近の経済状況について、緩慢な景気改善の流れが続いているが民間部門の回復はまだ不十分で、世界経済回復の遅延可能性など下方リスクも存在していると総評した。
 このため政府は、拡張的マクロ政策基調を堅持しながら、今年度予算の繰り越し・不用額の最小化、公営企業投資の拡大などを通じ、下半期の財政余力低下を補う方針だ。雇用創出、庶民生活安定、消費・投資活性化などの景気対策を滞りなく進めると同時に、不動産不安要因を綿密に点検するとしている。
 報告書は、上半期に景気回復を主導した政策効果が弱化し、7~8月は回復速度がやや鈍化したものの、9月に入ってからは輸出を中心に指標が改善していると評価した。
 8月の鉱工業生産は前年同月より1.2%多く、2か月連続の増勢を示した。9月も輸出回復勢の維持に加え秋夕(旧盆)連休の10月への移動で操業日数が増え、8月より好転すると予想し、前年同月比3か月連続の増加を見込んだ。9月のサービス業生産は、金融保険、保健福祉の増勢維持、卸小売や運輸など低迷していた業種の回復傾向維持で、前年同月比増が続くと予測した。
 9月の消費財販売は、消費者心理指標などを分析した結果、前月比では増加に好転、前年同月比では増加幅が拡大するという。9月の経常収支は50億ドル前後の黒字を計上すると見通した。
 9月の設備投資は、国内機械受注が減少したものの、機械類輸入と自動車販売の好調を受け、前月より増加するとした。建設投資も、建築受注と社会インフラ予算の執行増などで前月より改善するとみている。
Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0