6月の韓米首脳会談後、記者会見で握手を交わす李明博大統領(左)とオバマ大統領=(聯合ニュース)
6月の韓米首脳会談後、記者会見で握手を交わす李明博大統領(左)とオバマ大統領=(聯合ニュース)
【ソウル8日聯合ニュース】オバマ米大統領の来月訪韓は、6月にワシントンで行われた韓米首脳会談で李明博(イ・ミョンバク)大統領が韓国招請の意向を伝えたことに応じるものとなる。この時にオバマ大統領は、シンガポールで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を前後しアジアの一部歴訪を考慮中だと明らかにしており、韓米外交当局で日程調整が進められてきたようだ。
 両首脳は4月初め、英ロンドンでの主要20カ国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)で初めて顔を合わせた。次いで6月にはホワイトハウスで韓米首脳会談、先月初めにもイタリア・ラクイラでのG20拡大首脳会合で会い、息がぴったり合ったところを見せている。先月末の李大統領の訪米では2国間会談の機会はなかったが、国連総会や金融サミットでの多国間外交の舞台では顔をそろえた。
 オバマ大統領就任後の初訪韓となる来月の首脳会談で、両首脳は6月の会談で採択した「韓米同盟に向けた共同ビジョン」を具体化する方策をはじめ、両国間懸案をめぐり緊密な協力を約束すると予想される。特に、李大統領が最近提案した北朝鮮核問題解決への「グランドバーゲン(包括的交渉)」に対しても同じ方向性を確認し、具体的な方法論について意見調整を図る見通しで、国際社会の関心が集まりそうだ。
 また、金正日(キム・ジョンイル)総書記が今月6日の温家宝・中国首相との会談で示した「6カ国協議への条件付き復帰の用意」に関しても、議論があるとみられる。
 このほか、北朝鮮の2回目核実験後に韓国内で指摘されている、戦時作戦統制権の米軍から韓国軍への転換時期再検討の必要性などについて、首脳会談で公式議題に含まれるかどうかは別に、いかなる形式であれ言及の可能性が高いというのが外交筋の観測だ。
 両首脳はあわせて、韓米自由貿易協定(FTA)批准についても踏み込んだ対話を交わすと予想される。6月の会談では「韓米FTAが経済・貿易・投資関係を一層強化させるものであることを認識し、進展を目指しともに努力していくことにした」と合意し、進展へのモメンタムを築いた。来月の会談でもその流れを引き継ぎ、両国議会の批准合意など可視的な成果につなげることができるか注目される。
 世界的な金融危機に関する協調策、気候変動対応や低炭素・グリーン成長などのグローバルイシューをはじめ、韓米間の経済的・人的・文化的交流拡大策に関しても幅広い意見交換があるとみられる。
 李大統領側のある参謀は、両首脳は2回の首脳会談や多国間会合、電話協議などを通じ信頼と友好を深めてきたとし、来月の会談は両国が協力パートナーとして戦略同盟をさらに堅固にする機会になるだろうと話した。
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