会見するスタインバーグ副長官=30日、ソウル(聯合ニュース)
会見するスタインバーグ副長官=30日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル30日聯合ニュース】スタインバーグ米国務副長官は30日、非核化に向け北朝鮮は6カ国協議に復帰しなければならないという点で韓米両国が共感しているとの認識を示した。
 アジア5カ国歴訪の一環として韓国を訪問中のスタインバーグ副長官は同日、ソウル・外交通商部庁舎で権鍾洛(クォン・ジョンラク)第1次官と会談し、韓米同盟は地域とグローバルイシューを扱う強固な同盟であるとした上で、このように述べた。
 一方、権次官は「韓米両国がこのように頻繁に協議することが、北朝鮮に対するメッセージになる」との考えを示した。会談では韓米同盟、北朝鮮核問題など両国の懸案全般にわたり意見交換が行われた。
 会談後、スタインバーグ副長官は記者団に対し、米国は韓日中ロとの協議を経て北朝鮮を6カ国協議に復帰させるため米朝対話を行う準備ができていると述べ、「北朝鮮はこのチャンスをつかむべきだ」と強調した。その場合は必要な対応をしていくとした。また、北朝鮮を除く6カ国協議当事国は、北朝鮮の復帰に向けた共助維持に焦点を合わせており、6カ国協議を通じ完全かつ後戻りできない非核化を実現すべきだとの考えに共感していると述べた。
 スタインバーグ副長官は権次官との会談に先立ち、青瓦台(大統領府)の金星煥(キム・ソンファン)外交安保首席秘書官とも会い、北朝鮮核問題をはじめ韓米両国の関心事について協議した。この席には魏聖洛(ウィ・ソンラク)外交通商部朝鮮半島平和交渉本部長も同席し、李明博(イ・ミョンバク)大統領が提示した「グランドバーゲン(包括的交渉)」、米朝対話の時期や条件など北朝鮮核問題について深い議論が行われたという。

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