【ワシントン20日聯合ニュース】オバマ米大統領は20日、CNNの対談番組に出演し、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記がいたって健康な状態であり、依然、北朝鮮に対する統治権を行使していると述べた。クリントン元米大統領の訪朝結果を基に、金総書記の健康についてこうした判断を下したと明らかにした。オバマ大統領が金総書記の健康状態に具体的に言及したのは異例。
 オバマ大統領は「われわれは北朝鮮住民との頻繁な交流がないため(金総書記の健康を)把握していることは重要」と強調しながら、クリントン元大統領は金総書記と直接会い、対話する機会があったと説明した。
 これ以上の具体的な話は控えたいとしながらも、「人々は一時、金総書記が権力の座から遠ざかるのではないかという考えに疑いの余地を残さなかったが、今は金総書記が再び健在ぶりをアピールしている」と述べた。健康状態が悪化したときは、金総書記が後継者問題を懸念しているようにみえたが、今はそうした懸念も減ったのではとの見方も示した。
 対北朝鮮制裁と関連しては「われわれが見てきたものの中で最も強力な制裁の一部を適用するため、中国、ロシアなどと連合してきた。制裁は効果を発揮しており、現在までは成功している」とし、関連国との一致した協力の成果を強調した。
 オバマ大統領は「北朝鮮はテーブルをただスプーンでたたくことはできないと考えている。世界が断固として対応しており、責任ある行動に乗り出さなくてはならないと思っているかもしれない」と述べ、北朝鮮の態度の変化を期待した。また、そのような変化があれば北朝鮮核問題で一部の進展が見え始めるとの見通しを示した。
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