企画財政部と国土海洋部が3日に伝えたところによると、国土研究院は先ごろ、「グランドビジョン2050:国土に影響を与える未来変化の展望分析」と題する報告書を政府に提出した。政府は第4次国土総合計画の再修正を進めているが、同計画の期間は2020年までのため、一方で2050年までの長期計画樹立も準備している。報告書はこの過程で出されたもので、政府は報告書を踏まえ早ければ年内にも細部推進計画を確定する方針だ。
報告書は、2050年の韓国メガトレンドを▼低人口・超高齢化・多文化社会▼新中世時代▼気候変化▼余暇文化ルネサンス▼世界超広域圏・経済圏▼IBEC(情報産業、バイオ産業、エネルギー産業、文化産業)を融合したスーパーテクノロジー▼朝鮮半島の構造的変化――と規定した。
まず、南北を合わせた人口は2050年に6700万人(韓国4200万人、北朝鮮2500万人)となり、ことしに比べ600万人減少(韓国700万人減、北朝鮮100万人増)し、世界の人口に占める割合も1.1%から0.8%に縮小する見通しだ。
韓国は急激な少子化と超高齢化で人口構造が逆台形型に変化する。出生児数は、2010年の43万5000人から2050年には19万3000人に減る見通し。これにより、高齢化率は2050年に38.2%に達し、世界最高齢国となる見込みだ。
国内の外国人滞在者数は、1995年の26万9000人から2007年には100万人に増えた。2020年は254万人、2050年には409万人に増える見通しだ。これにより、外国人が国の人口に占める割合は1990年の0.1%から2020年には5.0%に上昇、2050年には9.8%と約1割にまで拡大する。
また、E7(中国、インド、ロシア、ブラジル、メキシコ、インドネシア、トルコ)諸国の経済規模は、2050年には主要7カ国(G7)の経済規模の150%に達するものと予測された。韓国はE7に所属し得る相当な経済規模を備え、米国や欧州連合(EU)、日本など最先進国と非常に近い発展段階に達する見通しだ。
さらに、新成長エンジンの確保や知識基盤経済により、2050年には1人当たり国民所得が8万ドルと小さいながらも競争力のある国に成長し、EU経済圏や北米自由貿易協定(NAFTA)、アジア連合経済圏の中心軸に急浮上するものと評価された。
朝鮮半島の年平均気温は、100年後には現在より4度上昇し、降水量も17%増える見通しだ。気候変動で大規模な洪水や日照り、地震などの発生率が高まり、朝鮮半島の亜熱帯化で江原道など一部地域を除き、マツの代わりに暑さに強いコナラが代表樹木になると推定される。
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