【ソウル21日聯合ニュース】北朝鮮の「朝鮮日本軍慰安婦および強制連行被害者補償対策委員会」は20日、日帝時代に日本の三菱重工業が運営する神戸造船所に強制徴用された被害者が、平安道、慶尚道などで4000人余りに及ぶことが確認されたと明らかにした。朝鮮中央通信が報じた。
 対策委員会は「三菱重工神戸造船所での朝鮮人強制連行と強制労働犯罪に対する調査報告書」を発表。存命する被害者の証言と、日本側資料「朝鮮人強制連行調査の記録」などから、このように明らかになったとした。
 報告書は、4000人余りの被害者のうち2000人ほどが平安道から強制徴用され、その多くが過酷な強制労働や各種事故、米国の空襲などの犠牲となり、戦後の帰国者は数百人ほどだったとしている。朝鮮人強制連行には日本政府だけでなく日本の大企業も深く関与したとし、企業側にも責任があると強調した。
 対策委員会は、強制連行被害者に関する日本の資料などにある42万7129人の名簿に基づき、北朝鮮地域出身の被害者と遺族を探すため、調査を進めているという。「朝鮮人強制連行調査の記録」に神戸造船所に連行されたと記されている1984人のうち、存命者と死亡者の一部を確認したとし数名の名前を挙げたほか、名簿にない被害者も確認したと主張。日本政府と関連企業に謝罪と賠償を求めた。

Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0