【ソウル30日聯合ニュース】北朝鮮・開城工業団地に勤務していた現代峨山の男性社員が北朝鮮当局により3か月にわたり抑留されている問題で、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが全世界の会員に対し、同社員が直ちに無条件で釈放されるよう北朝鮮に働きかけることを呼びかけた。
 アムネスティは生命への脅威が懸念される人について発表した26日付の緊急行動(UA)声明で、この男性が3月30日に北朝鮮当局に逮捕された後、外部との連絡を遮断されたまま拷問その他の不当な待遇を受ける危険にさらされていると述べた。その上で世界中の会員に対し、韓国語や英語、または各自が使う言語で、北朝鮮当局へ即刻釈放を要求する請願書を提出することを呼びかけた。
 アムネスティは、男性が国際的に正当な裁判規定にのっとった手続きで裁判を受けられないのなら、北朝鮮当局は直ちに、無条件で男性を釈放すべきだと強調した。また、現在どこで拘禁されているのかを明らかにし、家族と自らが選ぶ弁護士に会えるよう認め、韓国領事の支援も受けさせるよう要求した。外部との連絡を遮断されてから80日以上たっており、これは北朝鮮の法からも外れる「過度な措置」だと批判した。

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