【ソウル28日聯合ニュース】錦湖アシアナグループが大宇建設を売却する。2006年6月の買収から3年で手放すことになった。
 錦湖アシアナグループは28日、大宇建設の「プットバックオプション」問題を完全に解消するため、大宇建設を系列会社から分離、売却することを決定したと明らかにした。売却規模は、グループの損失を最小限にとどめ、買収者の負担を緩和し、売却がスムーズに進むよう、主債権銀行や諮問会社などと協議した上で決める。買収者側の事情と市場の状況により▼財務的投資者保有株39%と経営権▼50%と1株▼72%(投資者39%+グループ保有33%)全量売却――など複数の案を検討すると説明した。
 同グループは韓国資産管理公社から大宇建設を買収した当時、大宇建設株72%を1株当たり2万6262ウォン(約1950円)で買い取り、財務的投資者が望む場合はことし末まで1株当たり3万2000ウォンで買い取るとした「プットバックオプション」契約を締結した。最近は株価が1万3000~1万5000ウォン代で動き、回復の兆しも見えないことから、第3の投資者誘致に乗り出していた。3月末からは国内外の複数投資者と具体的な交渉を始め、5月中旬には投資了解覚書(MOU)を締結し、進展があるかのように見えた。第3の投資者はプライベート・エクイティ・ファンド(私募ファンド)の設立を進めたが、会計処理上の問題点が浮上し、代案を提示。しかし、これも負債増加とグループ全体の財務健全性を害する恐れがあり、プットバックオプションの根本的解決策にならないと判断された。結局、大宇建設は売却の方向に急旋回することになった。
 同グループは、直ちに大宇建設売却諮問会社を選定するとともに、主債権銀行と協議し、売却方法を決める計画だ。グループ関係者は、韓国産業銀行私募ファンドへの売却案なども考慮していると述べた。
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