外巌マウル(文化財庁提供)=9日、ソウル(聯合ニュース)
外巌マウル(文化財庁提供)=9日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル9日聯合ニュース】全国の文化遺産7件と自然遺産の昌寧・牛浦沼を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録する動きが本格化する。文化財庁は9日、先の文化財委員会審議を経てこうした方針を定め、その前段階作業としてこれらをユネスコ世界遺産暫定リストに掲載することにしたと明らかにした。
 暫定リストに含まれる文化遺産は、公州・扶余の歴史遺跡地区、京畿道・広州の南漢山城、盤亀台岩刻画、中部内陸の山城群、牙山・外巌マウル(村)、益山歴史遺跡地区、順天・楽安邑城の7か所。忠清北道に所在する山城群は、高句麗・百済・新羅が対立した三国時代から近世までさまざまな時代の山城7つで構成されている。外巌マウルは約500年前に形成され始めた伝統の村で、朝鮮時代の両班・庶民の家が集まる典型的な農村だ。
 盤亀台岩刻画は近隣の川前里の刻石と合わせ、「大谷川岩刻画群」の名称で世界遺産登録が進められる。ただ、盤亀台岩刻画は下流にダムがある関係で年中、水面下に沈んだり浮き出たりする問題を解決しなければ登録が難しいと、文化財庁はみている。
 ユネスコ世界遺産の暫定リストは、各国が世界遺産登録に先立ち世界遺産センターに提出するリストのことで、現地調査などを経てセンターが登録推薦を判定する。韓国は安東の河回マウルなど文化遺産6件、雪岳山など自然遺産2件が暫定リストに掲載されている。
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