【ソウル8日聯合ニュース】北朝鮮に抑留されている米国籍の女性記者2人に対し、北朝鮮の中央裁判所がそれぞれ12年の「労働教化刑」を宣告した。北朝鮮の朝鮮中央通信が8日の「報道」で、「朝鮮民主主義人民共和国中央裁判所は、米国記者ローラ・リンとリ・スンウン(ユナ・リー)に対する裁判を6月4日から8日までの間に進行した。裁判ではすでに起訴された朝鮮民族敵対罪、非法国境出入罪に対する有罪を確定し、それぞれ12年の労働教化刑を言い渡した」と報じた。
 両記者に対する北朝鮮の司法手順が終わったことから、2人の早期釈放を目指す米政府と北朝鮮当局の交渉が本格化する見通しだ。
 12年という刑は、「朝鮮民族敵対罪」の中でも最も重い処罰にたる10年以上の労働教化刑をまず定め、これに「非法国境出入罪」の該当量刑を足したものとみられる。
 北朝鮮の裁判は、通常は2審で終わる。1審に不服がある場合に上訴できるが、北朝鮮の最高裁である中央裁判所が1審で宣告すれば単審で確定する。
 米国のケーブルテレビ局所属の2記者は、3月27日に北朝鮮と中国の国境沿いの豆満江近くで脱北者問題を取材中に国境を超えてしまい北朝鮮軍人につかまった。北朝鮮は4月24日に2人を起訴する方針を、5月14日には6月4日に裁判を行うと明らかにした。裁判当日にも中央通信を通じ午後に裁判を始めることを明らかにしたが、裁判結果は伝えていなかった。
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