【ソウル28日聯合ニュース】詩人の尹東柱(ユン・ドンジュ)氏(1917~1945)の生涯を記した評伝が日本で翻訳、出版された。
 韓国文学翻訳院が28日、小説家で歴史家の宋友恵(ソン・ウヘ)氏が書いた「尹東柱評伝」が翻訳院の翻訳・出版支援を受け、日本の藤原書店から出版されたと明らかにした。日本語版タイトルは「尹東柱評伝~空と風と星の詩人~」。

 尹東柱氏は日本植民地時代に「民衆の声」をうたい、韓国では国民的詩人との評価を受けている。その詩はこれまで日本で何度も紹介されたが、評伝の翻訳・出版は初めて。文学評論家の磯貝治良氏は東京新聞に寄せた書評で、「稀有(けう)な詩人の生涯を丹念にたどった尹東柱評伝の決定版」と紹介したほか、韓国学研究者の小倉紀蔵氏は読売新聞の書評で「実に冷静かつ克明な詩人の生の全記録」と評価した。

Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0